待ち合わせの時間調整のため、書店内をぶらぶらして、面白そうな本を手に取ってみて、立ち読みしていました。文庫本のコーナーで、中沢新一の名前が目にはいりました。
大人の学校卒業編という文庫本です。5人の有識者が講義形式で話をして、1991年にテレビ放映したものの記録のようです。
大人の学校卒業編(静山文庫、2010.11)
中沢新一は宗教学入門という表題で4つの講義をしています。
私は、元来、宗教には興味がありませんでした。興味がないというか、反対にできればそれから避けたいと思っている嫌いなものといっていいと思います。
しかし、このブログで岩井國臣先生のテキスト「ジオパークについて」の学習を始め、芋づる式に中沢新一の書籍の読書にはまり込み、今は緑の資本論を少し詳しく読んでいることになり、いつの間にか宗教に興味が出てきてしまっています。
自分の興味の対象がこのように変化するとは、予想できませんでした。
一神教におけるキリスト教とイスラームの違いには興味を持ち出してしまっています。
さて、この文庫本を手に取ってみて、入門者用のキリスト教解説が最初に書いてあるので、興味が刺激されて、無意識的に購入してしまい読んでみました。
読み進んで、最後の話題である「スープランドの宗教学」の中で、宗教体験が生じるのは、この世界より大きな次元をもったものが、横切っていくのを体験していく時だという趣旨の説明があり、2次元居住者と3次元世界の関係を比喩として示していました。
この部分を読んでいるときに、宗教の核心部分の理解は、擬似的なものであれ、霊的な実体験がある程度必要である、あるいは過去の霊的な体験を思い出してみることが必要であると直感しました。
一般向けに理解しやすくなっているので、1時間ほどで全部を読めました。
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