先に作成したテキスト構造図解をベースにテキストから学習のためのキーワードを抽出しました。抽出基準は、私が興味を持った言葉を各フレーズ毎に抽出しました。フレーズが異なれば、同じ言葉が再度抽出されます。自分が強く興味を持った言葉だけでなく、なんとなく魅かれる言葉も含めました。また、理解できていない言葉も、理解できていると自分では思っている言葉も幅広く抽出しました。
自分の過去の経験から、キーワード抽出はある程度幅広く抽出しておくほうが、思考や作業が効率的にできると思うからです。不要な情報を削除することは、気がついた時にいつでもできますから。
抽出結果はフリーソフトfreemaindで体系的に表現して、一覧的に眺めて発想がスムーズにできるようにしました。キーワード体系図解をこのブログのページ機能にアップしました。
キーワード体系図解の例
このキーワード体系図解を眺めて、次のような考察をしました。
前文
・このテキストが「まちづくりの哲学」「まちづくりのコンセプト」について述べることをうたっています。
・前文はとりあえず現在の理解で済ませることにします。
1「和のスピリット」
・「和のスピリット」という言葉は著者の造語であり、著者が提唱する地域づくり哲学の根幹をなしている概念であると思います。
・私には「和のスピリット」を説明展開するために、以下の章を著者が設けたようにも感じます。
・このテキストで得る最大の収穫がこの「和のスピリット」にあるように、私の場合は感じます。
・「和のスピリット」の下位のキーワードとして、風土(コーラ、空、石神信仰)、地域づくりの演劇性、多神教、「違いを認める文化」などがあります。
2プラトン、コーラ
・プラトンのコーラを出発点として藤沢令夫、中沢新一、オギュスタン・ベルクの著作内容を紹介しながら著者の考えを述べています。
・(予備知識がない私にとって)難解であり序序に理解していくしかないと思います。
3田舎の意識改革
・他の章とすこしおもむきを異にしており、コーラの語りの運動論について論じています。
・3のプラトンのコーラの補論(付録)として捉えて、学習することでよいと思います。
4空、ジオパーク
・仏教との関係から空について論じています。
・(予備知識がない私にとって)難解であり序序に理解していくしかないと思います。
5石神信仰
・大護八郎の「石神信仰」を引用しながら論を進めています。
・石神は具体的対象物であり、コーラや空と違って即座に理解できる内容が多いと思います。
・石神の学習から「和のスピリット」に歩を進めていくことが「入社式」みたいにならないための工夫のような感じがします。
6新しい文明の原理、共生
・この章は生命の話しと縄文思考の話しの2本立で構成されているように感じます。
・それぞれ具体的事象が対象ですから、コーラや空と違って理解しやすい内容だと思います。
・特に小林達雄の縄文の思考は私にとって興味が湧きます。この学習から「和のスピリット」にアプローチすることも魅力的です。
7森岡正博、生命の哲学
・この章は森岡正博の著作内容紹介と今村仁司の著作内容紹介の2本立で成り立っているように感じます。
・森岡正博の著作内容は私にとって理解することは難しくないように感じます。内容上興味が湧きます。
・今村仁司の著作内容は文化人類的内容であり、私にとって難解な部分を含んでいるような予感がします。興味はあります。柳田國男の著作に黙市(サイレントトレード)に関するものがあります。それは贈与ではない通商の一種ですが、それが成り立つのは贈与にしない規制があるためであり、贈与論とどこかで関係しているように感じます。
学習の糸口
上記の考察から、テキスト「ジオパークについて」の理解を深めるための学習の糸口を、次のように考えました。
大護八郎の「石神信仰」、小林達雄「縄文の思考」から関連背景図書を読み、学習達成感を感じながらテキスト「ジオパークについて」の学習を進めていく。
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